【2023】実は飼いにくい?ラブラドールレトリバー/歴史・特徴・性格について解説

実は飼いにくい?ラブラドールレトリバーの歴史・特徴・性格について解説

あなたはラブラドールレトリバーのことを知っていますか?
海外や日本でも愛犬家ならば一度は耳にしたことのある犬種ではないでしょうか。

ラブラドールレトリバーは、優れた家庭犬として知られる中〜大型の犬種です。優れた嗅覚と鋭い視力を持ち、優れたワーキングドッグとしての能力を発揮します。

このように、とても多彩な能力を持っているのです。

合わせて読みたい👇
【2023】20〜30代におすすめ!ゴールデンレトリーバーの飼い方、性格、寿命について

誕生から現在までの歴史

ブラドール・レトリバーは、カナダのニューファンドランド地域原産の犬種です。その歴史は、漁師や猟師の助手として活躍した犬種として始まります。

18世紀のニューファンドランド地域では、漁師たちが船で網を使って漁を行っていました。この作業では、特に水から救助する役割を果たす犬が必要でした。そこで、ニューファンドランド地域原産の犬やエストレラ・マウンテン・ドッグ、ポインターなどの犬種と交配され、ラブラドールレトリバーが誕生しました。

当初は「スタジアム・ドッグ」と呼ばれていましたが、のちに「ラブラドール・レトリバー」という名前が定着しました。その名前は、カナダ東部の海岸地域であるラブラドール半島に由来しています。

ラブラドールレトリバーは、その優れた水泳能力と、才能を活かした猟犬としての能力で昔から人気を博しました。彼らは水中で泳ぐことが得意であり、網を引っ張って漁師の手助けをするほか、漁網にかかった魚を回収するなどの役割を果たしていました。

19世紀末には、イギリスにも紹介され、猟犬としての特性が評価されました。イギリスでは、ラブラドールレトリバーは鳥の猟犬として人気を博し、猟銃の射手の元に鳥を取りに行くという役割を果たしました。

現在では、ガイド犬や盲導犬、検索救助犬、警察犬など、さまざまな任務について人間の仕事を手助けしてくれています。また、忠実で従順な性格から、家庭犬としても非常に人気があります。

ラブラドールレトリバーの身体の特徴

ラブラドールレトリバーの大きさや毛色、似た名前のゴールデンレトリバーとの違いなどについてご紹介します!

大きさ

 体高:オス 55〜57㎝ 
    メス 53〜55㎝ 

 体重:オス 27〜36㎏   
    メス 25〜32㎏
 

ラブラドール・レトリバーは筋肉質で丈夫な体つきをしています。胸は深く、背中は幅広く、力強い印象を与えます。体全体のバランスが取れており、俊敏でスポーティな印象です。

毛色の種類

ラブラドールレトリバーの毛色は、ブラックチョコレートイエローの3種類が正式に認められている色です。なお、ラブラドールレトリバーの毛色には「シルバー」と呼ばれる色も存在しますが、これは公認の標準色とされていません。シルバーは遺伝子変異によって生じるものであり、一部の個体に見られる非公式な色です。

では、それぞれの毛色の違いについてご紹介していきます。

ブラック

ブラックの被毛は、最も一般的な毛色であり、ラブラドールレトリバーの象徴的な色と言えます。被毛全体が一様な濃い黒色であり、明るい茶色や白い斑点があるものは認められていません。

チョコレート

チョコレート色の被毛は、茶色の色合いを持ちます。深いココア色や濃い茶色のバリエーションがあります。被毛全体が一様なチョコレート色であり、明るい茶色や白い斑点があるものは認められていません。

イエロー

イエローの被毛は、クリーム色からフォックスレッド(赤みのある濃い茶色)までの範囲があり、淡いクリーム色や明るいゴールデンイエロー、ダークレッドまで幅広いバリエーションがあります。ドッグショーなどの評価では被毛全体が均一な色であることが理想です。

ゴールデンレトリバーとなにが違うの?

ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーは、どちらも人気のある犬種であり、多くの特徴を共有していますが、いくつかの違いもあります。以下にそれぞれの犬種の違いを説明します。

  1. 出身地と特徴
    • ラブラドールレトリバー: カナダのニューファンドランド地域原産で、主に漁師や猟師の助手として活躍しました。水中での泳ぎや回収能力に優れています。
    • ゴールデンレトリバー: イギリス原産で、主に鳥の猟犬として使われました。優れた嗅覚と取り扱いの優しさから、サーチ・アンド・レスキューとしても活躍しています。
  2. 外見と体格
    • ラブラドールレトリバー: 筋肉質で丈夫な体つきを持ち、頭部はやや幅広く、顎は強力です。被毛はダブルコートで、黒、黄色、チョコレートの色が一般的です。
    • ゴールデンレトリバー: 中〜大型犬で、しなやかで力強い体つきをしています。頭部はやや長く、顔つきはやさしげです。被毛はフルコートで、濃いゴールデンからクリーム色のバリエーションがあります。
  3. 性格と気質
    • ラブラドールレトリバー: 快活で友好的な性格が特徴で、知識欲が旺盛です。遊ぶことが好きで、子供や他の動物ともよく馴染みます。忠実で従順な一方で、活発なエネルギーを持っています。
    • ゴールデンレトリバー: 快活で愛情深く、穏やかで温和な性格が特徴です。非常に人懐っこく、家族や他の動物との関係を大切にします。知的で訓練にもよく応じ、優れたサービス犬としての能力を持っています。

このように、共通点も多い2頭の犬種ですが明確な違いはあまりなく、どちらも多くの家庭で受け入れられています。

ラブラドールレトリバーかゴールデンレトリバーのどちらかと一緒に暮らそうか迷っている方も多いかもしれません。この2頭の犬種は非常に友好的で優しい性格をしているため、飼い主さんの好みで選んでいただいて大丈夫かと思います。

日本に1頭の希少な大型犬はこちら👇
【2023】セントラル・アジア・シェパード・ドッグの特徴、性格、飼い方

ラブラドールレトリバーの飼い方

愛犬との日々を楽しく生活するためには正しくその犬種にあった飼い方を頭に入れておく必要があります。

ラブラドールレトリバーの特性を把握して一緒に楽しい生活を送りましょう♪

一緒に暮らす環境

ラブラドール・レトリバーは家族と一緒に生活することを好みます。昔は犬を外飼ってる家庭も珍しくなかったですが、現在においては動物愛護の観点からも室内飼いが一般です。

大型犬で身体も大きいため広々とした室内空間がある一軒家が適しています。ペットOKなアパートやマンションもありますが、スペース的に難しく愛犬のストレスになることもあります。

室内にに十分なスペースがあることで、自由に動き回り、天候などにより外に散歩に行けない時でも適度な運動量を確保できます。

また、室内の床材にも注意が必要です。フローリングだと滑りやすく股関節などを痛めるリスクがあるので、犬用または滑り止め機能のあるカーペットを敷いてあげると安心です。

食事管理で気を付けること

ラブラドールレトリバーは食欲旺盛で肥満になる傾向があります。適切な食事量と栄養バランスを維持するために、添加剤などが入っていない犬用のフードを与えましょう。過剰な体重増加は肥満や高脂血症などの病気を引き起こすリスクがあるため、飼い主さんがしっかり管理しましょう。

オススメの無添加フードランキング👇
2023「ドッグフードは無添加」愛犬にオススメしたい餌10選!!

運動について

ラブラドール・レトリバーは活発な性格を持ち、長時間の運動が必要です。ドッグランや広い公園などでの散歩や、フリスビーやボールで遊んであげると良いでしょう。広いスペースでの遊びや散歩は、愛犬の運動欲求を満たし健康の促進に繋がります。

      1日の適切な運動量      

・朝と夕方の2回
・各1時間〜1時間半程度
   

また、知的な刺激も必要なので、トレーニングやパズル玩具を活用して頭を使わせることも大切です。

必要なケア

毎日行ったほうが良いお手入れはブラッシングです。ラブラドールレトリバーは短毛のため必要ないと思われる方もいらっしゃると思いますが、見えない汚れ(ホコリ、皮脂)が付いているのでブラッシングして落としてあげましょう。

シャンプーや爪切りなど詳しいお手入れ方法はこちらから👇
【2023】犬に美容ケアは必要!夏の紫外線対策や被毛ケアが必要な理由とやり方

定期的な動物病院の受診

ラブラドールレトリバーは特定の遺伝的な影響による疾患があります。例えば、股関節形成不全や肥満による関節の問題、皮膚アレルギー、目の疾患などです。定期的な獣医の診察や健康チェックを受け、早期に問題を発見し治療することが重要です。

年に1回以上、健康診断のために動物病院を受診しましょう。獣医師は飼い主さん側から不安なことがあれば、血液検査、画像診断、エコー検査、などを行い潜在的な健康問題を早期に発見することができます。

ラブラドールレトリバーは一般的にワクチン接種が必要です。パルボウイルス、ジステンパー、コロナウイルス、狂犬病などの病気に対する予防接種を定期的に受けましょう。獣医師と相談し、適切なワクチンスケジュールを確保しましょう。

寄生虫はラブラドールレトリバーの健康に影響を与える可能性があります。フィラリア、ノミ、ダニ、などによる感染を防ぐため、寄生虫予防の薬を定期的に使用しましょう。また、必要に応じて定期的なフィラリア検査も受けましょう。

もしラブラドールレトリバーが繁殖の意図がない場合、適切な時期に避妊手術または去勢手術を検討しましょう。これによって、無駄な出産や性行動に関連する問題を予防することができます。

ラブラドールレトリバーの性格とは

ラブラドールレトリバーは非常に忠実で家族に対して強い愛情を示します。家族との絆を大切にし、常に近くでサポートしようとします。人懐っこく友好的な性格のため、他のペットや子供たちとも良好な関係を築くことができます。そういった性質が家族犬として人気である一因ではないでしょうか。

また、ラブラドールレトリバーは知的で学習能力が高く、トレーニングに対し適応力が高いです。指示を素早く理解し、従順で協力的な姿勢を持ちます。このため、基本的な従順性やトリック、運動競技などの訓練を行うこに向いています。

総じて言えば、ラブラドールレトリバーは愛らしさ、友好性、知性、活発さ、忠誠心など、多くの魅力的な性格を持つ犬種です。彼らは家族との絆を大切にし、トレーニングや運動を通じて活気に満ちた生活を送るにはオススメの犬種です。

ラブラドールレトリバーのしつけ

ラブラドール・レトリバーは社交的な性格を持ちます。他の犬や人々との交流を積極的に経験させ、社会化を促進することが重要です。パピー期から社会化トレーニングを行い、ポジティブな経験を通じて信頼関係を築くことが望まれます。

どの犬種にも関わらず怒るしつけではなく、褒めて伸ばすしつけのほうが飲み込みが早いのでその子の性格にあった方法で能力を伸ばしていきましょう。

ラブラドールレトリバーの寿命

大型犬としては平均的

ラブラドールレトリバーの平均寿命は一般的に10〜12年です。ただし、個体によってはもっと長生きする場合もあります。毛色の種類や遺伝的な要因が健康上の問題と関連しており、それらが寿命に影響を与えることがあります。

また、遺伝的な要因や環境要因、生活条件なども寿命に影響を与える可能性があります。健康なライフスタイルを促進することが、ラブラドールレトリバーの寿命を延ばすうえで重要です。

10〜12年はあくまで一般的な寿命の指標のため、個々の犬にはその範囲内でも異なる寿命があるということです。適切なケアと定期的な獣医の診察により、愛犬の寿命を最大限に延ばすことができます。

チョコレートは寿命が短い

残念なことに2018年10月にチョコレート色のラブラドールレトリバーは、他色と比べて短命であるという研究結果がでました。

オーストラリアのシドニーと英国ロンドンの研究者らは、共同でラブラドールレトリバーに関する3万3000件以上の英国の獣医記録を調査しました。その結果、イエローやブラックのラブラドールは、チョコレート色のラブラドールよりも10%ほど長生きすることがわかったといいます。

要因としては交配による所が大きいようです。チョコレート色のラブラドールレトリバーを飼いたいと考えてる方は寿命に関しても頭に入れておいたほうが良いと思います。

下記リンクに引用元の記事を貼っています👇https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/102500461/

気を付けたい病気

ラブラドールレトリバーは一般的に丈夫な犬種ですが、以下に挙げるいくつかの病気に罹りやすい傾向があります。ただし、全ての個体がこれらの病気にかかるわけではありません。

  1. 股関節形成不全(Hip Dysplasia): ラブラドールレトリバーは大型犬であり、体重も重いので股関節の形成異常が起こる可能性があります。これは遺伝的な要素によるもので、関節の不安定さや炎症を引き起こすことがあります。
  2. 肘関節形成不全(Elbow Dysplasia): 肘関節の形成異常もよく見られる病気です。肘関節の不安定さや炎症を引き起こし、歩行困難や痛みを引き起こすことがあります。
  3. 肥満(Obesity): ラブラドールレトリバーは食事への欲求が強く、食べ物に対する過剰な摂取や運動不足により肥満になりやすい傾向があります。肥満は関節や心臓の負担を増やし、他の健康問題を引き起こす可能性があります。
  4. 皮膚疾患(Skin Disorders): アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎などの皮膚関連の問題も見られます。これらの病気はかゆみ、炎症、皮膚の乾燥などを引き起こすことがあります。
  5. 癌(Cancer): ラブラドールレトリバーは特に乳腺腫瘍や悪性リンパ腫などのがんに罹りやすいとされています。普段からのスキンシップをとり、体表や内部にしこり等ないか確認することが重要です。犬は体調不良を隠す動物なので早期発見と早期治療が重要です。

これらの病気は遺伝的な要素、生活環境、飼育方法などの影響を受ける場合があります。定期的な獣医の診察と適切なケアが重要であり、早期の病気の発見と管理に役立ちます。また、信頼できるブリーダーや獣医との協力も重要です。

ラブラドールレトリバーと暮らしたいと思ったら

ラブラドールレトリバーと一緒に暮らしたいと思ったら大まかに方法は3つあります。
1つ目はブリーダーからの購入、2つ目はペットショップからの購入、3つ目は譲渡や保護犬の引き取りからとなります。

上記の3つの中ではペットショップからの購入はおススメしません。なぜかというと、親犬を確認できないので子犬が成長したときどのような外見になるか、遺伝疾患の有無が分からないので購入後のトラブルになる可能性があります。

ヨーロッパのペット先進国であるフランスでは2024年1月1日からペットショップからの犬猫の販売禁止を法律で制定しました。日本でもブリーダーから購入する際は直接、犬舎を訪ねる必要になるなど動物愛護に対する考えが年々厳しくなっています。

購入にあたってはブリーダーからが一番トラブルが少ないと思います。ただ、中には悪質な事業者もいるので口コミサイトや電話や現地に行って直接確認されたほうが良いと思います。

まとめ

皆様、ここまで当ブログを読んでいただいてありがとうございます。私自身、以前アイリッシュセッターという大型犬と一緒に暮らしていました。大型犬ならではのどっしり感や安心感があって幸せな日々を過ごしました。やはり大型犬には大型犬の魅力がありますよね!

最後に、犬は過去を振り返らない動物と言われています。そのため過去現在未来という時間の概念がないのです。犬は今、この時を全力で生きて飼い主さんを幸せにしてくれる天使のような動物です。なので、限りある時間のなかで精いっぱいの愛情を注いで楽しいペットライフを送っていただきたいと思います。

合わせて読みたい👇
2023「ドッグフードは無添加」愛犬にオススメしたい餌10選!!

【2023】世界一の天然ちゃん?容姿端麗なアイリッシュセッターの特徴・性格を解説

コメント

タイトルとURLをコピーしました