希少なセントラル・アジア・シェパード・ドッグの特徴、性格、飼い方をご紹介します!
この犬種は日本国内では非常に希少で、私も実物はまだ見たことがありません。そんなセントラル・アジア・シェパード・ドッグの魅力や飼い方、日々のケアについてご紹介していきます!
誕生から現在までの歴史
セントラル・アジア・シェパード・ドッグ(Central Asian Shepherd Dog)は、中央アジア地域で古くから存在していていました。この犬種は、広大な中央アジア地域で、主に牧畜や護衛のために飼育されてきました。
セントラル・アジア・シェパード・ドッグの歴史は非常に古く、紀元前にまで遡ることができます。この犬種はユーラシア大陸のステップ地帯や山岳地帯など、遊牧民族の間で広く使役されてきました。主に羊や牛などの家畜の番犬としての役割を果たし、また家族や財産を守るためにも役に立っていました。
原産国がロシアになっているのは、現在のセントラル・アジア・シェパード・ドッグのスタンダードが作られたのがロシアだったからです。昔は闘犬として活躍していた時代もあったようです。
この犬種は長い歴史を持つ素晴らしい犬種であり、中央アジア地域の文化や伝統に根ざした存在です。
大型犬の中でも希少
一般社団法人のジャパンケネルクラブによると2022(1月から12月)の犬種別犬籍登録頭数によるとセントラル・アジア・シェパード・ドッグは日本での登録137犬種中、最下位の1頭のみという結果でした。そのため、とても希少でまず日本でお目にかかることはありません。
ただ近年、海外ではセントラル・アジア・シェパード・ドッグは、その特徴的な外見や性格から、人気が高まっています。世界各地で展示会や競技会が行われ、多くの愛好家やブリーダーが存在しています。
セントラル・アジア・シェパード・ドッグの身体の特徴
サイズ: 大型犬 体 高: 65㎝〜78㎝(♂) 60㎝〜70㎝(♀) 体 重: 45㎏〜79㎏(♂) 40㎏〜65㎏(♀) 被毛種類:ダブルコート 色(color):ホワイト、ブラック、グレー、 ストロー、ジンジャー、グレーブラウン、 ブリンドル、パイボールド及び班 |
セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、日本では超大型犬の扱いになりますが海外では中型〜大型の犬種であり、頑丈で筋肉質な体つきをしています。見た目は力強く見えますが、優雅でバランスの取れた動きをすることも特徴です。
被毛はダブルコート(二重構造)なので、厚く密度があります。被毛の長さは中くらいで、全身を覆っています。毛色にはさまざまなバリエーションがあり、主にホワイト、ブラック、グレー、ストロー、ジンジャー、グレーブラウン、ブリンドル、パイボールドなど種類が多いです。被毛の質は季節によって変化し、冬にはより厚くなります。
ドッグカラー
ホワイト
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ブラック
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グレー
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ストロー
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ジンジャー
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グレーブラウン
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ブリンドル
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パイボールド
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どんな性格をしている?
セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、勇敢で警戒心が強く、飼い主に忠実な性格をしています。家族に対しては非常に愛情深く、子供たちとも良い関係を築くことができます。一方で、外部の人間や他の動物に対しては慎重で警戒心が強い傾向があります。元々が闘犬や番犬として活躍していたことから家族を護るため強い護衛本能を持っています。
独立心や家族以外に対しての警戒心が強いので、一般的な家庭犬をイメージして飼うのは控えたほうがよいかもしれません。ただ土佐犬のような性質の犬ではないので、しっかりと子犬期からしつけと社会化トレーニングを行えれば普通の大型犬を飼うのと大差ないと思います。
セントラル・アジア・シェパード・ドッグの飼い方
一緒に暮らす環境
元々中央アジア地域で放牧犬として活躍していた犬種ですので、厳しい気候や荒野の環境に適応しているため比較的涼しい地域であれば屋外での飼育も可能ですが、日本独特の四季の環境にどこまで適応できるかは未知数です。そのため、動物愛護の観点からも室内飼いをオススメします。
日本だと超大型犬の部類に入るくらいの大きさなので一軒家でなければ飼うのは難しいでしょう。また、気温が上昇する夏は寒冷地での生活に適応しているこの犬種が生活するのはストレスとなります。そのため、部屋にはクーラーを設置し涼しい場所を作ってあげて下さい。
食事で気を付けること
セントラル・アジア・シェパード・ドッグは大型犬なのでご飯の量が必然的に多くなります。そこで重要になってくるのがドッグフード選びです。
希少な犬種だからといって特別なドッグフードいけないということはありません。一般的な大型犬向けのドッグフードで問題ありませんがホームセンターに売っているよく分からない凄く安価なドッグフードは止めたほうがよいです。
オススメなのは添加物が入っていないものです。極端に安いドッグフードはタンパク質やビタミン・ミネラルの比率が低く、トウモロコシなどの穀物類でかさ増ししているものが多く出回っています。
穀物類の割合がが多いと消化不良を起こしたりアレルギーを誘発したり良いことはありませんので、避けたほうがよいですね。
下記のリンクに良質なドッグフードのまとめ記事がありますので参考にしてください!
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必要な運動量
セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、比較的多くの運動量を必要とする犬種です。活発で持久力があり、広いスペースで自由に動き回ることができる環境が必要です。
1日に約1時間から2時間の運動を行うことが理想的です。これには散歩やランニング、遊びや訓練などを含めてマンネリ化にならないようにしましょう。また、セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、自然の中で活動することが好きなので、ドッグランなど自由に走り回ることができるエリアで遊ばせてあげると喜んでくれると思います。
ただし、必要な運動量は個体によって異なる場合があります。年齢、健康状態、などを考慮して、飼い主は適切な運動プランを立てる必要があります。
しつけ
セントラル・アジア・シェパード・ドッグは、しっかりとしたリーダーシップと一貫した訓練が必要です。独立心が強く頑固な一面があるため、飼い主が明確な主人となり、早い段階から他の犬や人々との社会化トレーニングが必要となります。
体格も大きく、力も強いので初心者にはハードルの高い犬種かと思いますが、子犬の時期からしっかりしつけをすれば賢い犬種なので覚えは良く、問題行動も抑制できると思います。
必要なケア
セントラル・アジア・シェパード・ドッグも他の大型犬と同じで日常的なケアが必要です。春と秋の換毛期では抜け毛が増えるので普段からブラッシングを行ったりシャンプーをして清潔に保ってあげましょう。
詳しい犬のお手入れはこちらの記事がオススメです!
セントラル・アジア・シェパード・ドッグの寿命
大型犬としては平均的
セントラルアジアシェパードの寿命は一般的に12歳から15歳程度とされています。その他の大型犬の寿命と比較しても遜色ないため長く一緒にいれると思います。
かかりやすい病気
セントラル・アジア・シェパード・ドッグは一般的に丈夫な犬種ですが、特定の病気や健康問題に罹る可能性があります。以下に罹りやすい病気のいくつかを挙げますが、必ず発症するわけではありません。
- 髄膜腫(メニンギオーマ): 頭部や脊椎に発生する腫瘍で、神経系の症状を引き起こすことがあります。
- 関節疾患: セントラル・アジア・シェパードは体重が重いので関節の負担が大きく、関節疾患のリスクがあります。股関節形成不全や関節炎などの発症報告が比較的多いです。
- 皮膚疾患: アレルギー性皮膚炎や皮膚感染症など、皮膚に関する問題を抱えることがあります。適切なグルーミングや皮膚ケアが重要です。
- ドイツシェパード型遺伝性肉芽腫症(GSD-IV): 遺伝的な代謝異常であり、エネルギー代謝に関する問題を引き起こすことがあります。
- 胃腸疾患: 胃捻転や慢性腸炎などの胃腸疾患に罹る可能性があります。特に胃捻転は生死に関わるため飼い主としても気を付けたい疾患の一つです。発生原因は不明な点も多いですが、食後の激しい運動や水のガブ飲みによる発生リスクがあるので食後は落ち着いて過ごしてもらうように気を付けましょう。
- 甲状腺機能低下症(アジソン病): 甲状腺の機能が低下することで、代謝やエネルギーレベルに問題が生じる場合があります。
これらの病気や健康問題を予防するために、定期的な獣医の健康チェック、適切な予防接種、適切な栄養、運動、環境管理が重要です。また、信頼できるブリーダーからの健康な子犬の選択も重要な要素です。
一番の予防は常に愛犬とのスキンシップを行って早く異常に気づいてあげられることです。日常的に身体を触ったり行動を観察していれば僅かな変化でも気づいてあげられるので普段から積極的にコミュニケーションを取ってみて下さい。
どんな人に向いている?
セントラル・アジア・シェパード・ドッグは体が大きい犬種なので、ちょっとしたことが事故につながることがあります。しっかりと犬の興奮をコントロールできるように訓練しなければいけません。
そのため、根気強く対応できる人・力の強く犬をコントロールできる人が向いているのではないでしょうか。女性一人だとコントロールが難しいためオススメできません。
どこからお迎えすればいいのか?
2022年度の登録犬種でたった1頭のみなのでペットショップでまず購入できません。インターネットで調べる限り下記のインスタグラムで活動されている方が日本で唯一のセントラル・アジア・シェパード・ドッグのブリーダーさんです👇https://www.instagram.com/asian_german_shepherd_ehime/?hl=ja
まとめ
皆さんここまで読んでいただきありがとうございました。ここまでセントラル・アジア・シェパード・ドッグについて解説してきましたが疑問は解決できたでしょうか?
日本では大型犬を飼う人が年々少なくなってきていますが、それぞれの犬種に違った魅力があり個性もいろいろです。是非、ご自身のライフスタイルに合うワンちゃんと巡り会って充実したペットライフを送ってい頂きたいです!
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