【2023】高齢者はペットを飼ってもいい?健康効果と注意点を解説!

現在、超後期高齢化社会に突入している日本において高齢者のペット問題が社会問題化しています。

当記事では、高齢者がペットを飼ってもよいのか、飼いきれなくなった場合はどうしたらよいのか、飼うことでのメリットorデメリットについて解説します。

高齢者はペットを飼っても良い

高齢者の中には、昔ペットを飼っていたのでもう一度飼いたいと考えている人、夫や妻に先立たれてしまい独居で「第二の人生」を歩む時のパートナーとしてペットを飼いたいと考える人も多いかと思います。

基本的にペットを飼うことは年齢関係なく可能ですが、実際には自らの病気やけがなどでペットを飼うことがままならなくなり、家族や介護の関係者に負担をかけたり、近隣の人たちに迷惑をかけたりするケースも出てきています。

70代以上の犬飼育意向「横ばい」

日本国政府の統計によると、日本の総人口に占める65歳以上の割合は、2017年12月1日現在で27.8%と、総人口の3割に迫っています。この割合は主要な先進国の中でも最も高く、日本は世界一の「高齢化大国」といえます。平均寿命も延びており、今後も高齢者の割合、人口ともにますます増えると予測されています。

高齢者がペットを飼うことは心身の健康維持や、認知症予防にも効果があると言われています。ペットフードメーカーなどでつくるペットフード協会は、2022年度の「全国犬猫飼育実態調査」で、犬についてのみ年代別に飼育したいかどうかの意向を調べました。

調査によると、20代では2018年度比-5.6%、60代では-3.6%と飼育率、飼育意向ともに年々減少しています。それに対し、70代は飼育率の減少は顕著ですが、飼育意向は(横ばい)でした。コロナ後、ペットの生体価格の上昇も要因となり全体的に飼育意向の減少はありますが依然として70代の飼育率は横ばいとなっています。

子供たちが独立し、退職した後の「第二の人生」、ペットを新たな家族として迎えたいと思う人は少なくないかと思います。特に独居の高齢者にとっては、ペットが心の支えや生きがいになっているかもしれません。

 当事者やその家族も高齢者とペットの「共存」について真剣に考えるべきときがきているのではないでしょうか。

【引用:https://petfood.or.jp/topics/img/221226.pdf

高齢者はペットの世話が大変と感じる

高齢者であるかどうかは関係なく、ペットの世話は大変なことが多々あります。以下に、その理由と対策をいくつか挙げます。

  1. 身体的な負担: ペットの世話には、犬であれば抱っこや散歩が毎日必要で、猫であれば猫砂の交換など身体的な活動が必要です。高齢者にとっては、身体的な問題があると一人で世話をしきれない可能性があります。この場合、家族や友人からのサポートを求めるか、介護サービスを利用するなど、外部の支援を考慮することが重要です。
  2. 経済的な負担: ペットの餌代や獣医の費用は、経済的な負担となる場合があります。主な収入源が年金のみだとペットの世話にかかる費用が想像より重くなる場合があります。そのため、定期的な予防医療や緊急時の医療費を考慮に入れ、予算管理を行うことが重要です。
  3. 長期的なケアの課題: 高齢者がペットを飼う場合、将来的に自身がペットの世話をすることが難しくなった場合に、代わりのケアを確保する必要があります。家族や友人、ペットシッターサービスなど、頼れるサポート体制を整えることが重要です。

これらの問題を解決するために、高齢者がペットを飼う前に、慎重な計画と準備が必要です。家族などと相談し、自身の能力に合わせたペットの選択を行い、ペットを不幸にしない選択が求められます。

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高齢飼い主の現場で起こっている問題とは?

ペットを飼っている高齢者自身が介護サービスを受けていて、ペットの世話を訪問介護士にお願いするなどのトラブルも起きています。基本的に介護サービスは人間に対してしか適用されないのでペットの世話は含まれません。

その場合、ペットシッターを利用するしかありませんが料金が高額となる可能性が高いため経済的な負担が心配されます。

やはり、高齢者ご自身やその家族でペットの面倒を協力してみれない場合、ペットを飼うのを諦める選択肢が必要になります。

高齢者がペットを飼うメリットとは?

ここまで、高齢者がペットを飼うことに対してマイナスな内容をお話してきましたがペットを飼うことで人生が豊かになるメリットもあります!

幸せホルモンが分泌される

人がペットと見つめ合うとき、脳の下垂体からは「オキシトシン」が分泌されます。オキシトシンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、心を癒したり、身体の痛みを和らげる効果があるものです。

ペットの癒し効果は高く、犬と見つめ合ったときのオキシトシンの分泌量は、通常の3倍以上だといわれています。人の心の動きを機敏に感じ取りそっと寄り添う犬や猫は、高齢者にとってより大きな存在となるでしょう。

独居生活でも話し相手ができる

ペットとの暮らしは、名前を呼んだり話しかけたりと、高齢者に発語の機会を与えてくれます。犬や猫は人間の言葉は話せません。しかし、飼い主の問いかけには仕草や態度でしっかりと応えてくれます。

特に、独居で暮らしている高齢者は、他者とのコミュニケーションの機会が少なくなりがちです。コミュニケーション不足から、孤独や不安を感じることもあるでしょう。

犬を散歩していれば、同じ時間に散歩をする近所の飼い主と顔見知りになる機会が得られるかもしれません。ペットが高齢者の社会参加のきっかけとなり、引きこもり予防にもつながるなど、独居の高齢者にとってさまざまなメリットがあると考えられます。

規則正しい生活が送れる

ペットと暮らしていると、ご飯を与えたり水を替えたり、トイレ掃除といった世話をするうちに、自然と規則正しい生活が送れるようになります。朝など、まだ眠たいと思っていても、お腹をすかせたペットが起こしてくれることもあるかもしれません。

また、犬と暮らすのであれば、毎日の散歩が必要です。犬種により運動量に差はありますが基本的に1日2回ほど必要です。日中の運動量が増えれば、体力が維持されますし、フレイルの予防にもなります。

脳の記憶力が向上する

「何時にご飯をあげるのか」「どのくらいあげるのか」といった世話を日常的に繰り返していると、自然と記憶力が向上します。

高齢になり身体能力が衰えると、他者の手助けが必要となる機会が多くなるものです。そのなかで能動的にペットの世話をすることは、高齢者に自尊心を芽生えさせます。「世話をしなくては」と日々に張り合いができれば、認知症予防にもつながっていくでしょう。

五感が刺激される

ペットと目を合わせ、鳴き声に耳を傾け、やわらかな被毛を撫でる。ペットとの暮らしは、常に高齢者の五感を刺激します。ペットの体温を肌で感じたり、においを感じたりする機会も増えるでしょう。

これらの刺激は、独居生活ではなかなか得られないものです。ペットは癒しの存在であると同時に、高齢者の脳の活性化に効果的な存在であるといえます。

まとめ

ここまで、いろいろとお話してきましたが、結論として高齢者もペットを飼ってもよいのです。ただ、ご自身の体力などに合わせた選択をしたほうがよいです。犬で例えると、大型犬でなく小型犬にするなど自分自身の身体に負担が生じないようにするべきです。

また、ご自身とペットの年齢を併せて考えることも必要だと思います。たとえば、80代の方が子犬や子猫を飼うと10年後、自身が病気などせず健康でいれるか分かりません。それであれば、成犬や成猫を迎えることも一つの方法です。成犬や成猫は性格や習慣などが安定しているので、自分に合う犬や猫を選んで迎えることができます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。私自身もキャバリアという小型犬と一緒に暮らしていますが毎日が楽しく充実しています。現在、またはこれからペットと暮らしたいと考えている方の参考になれば幸いです。

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