犬のつむじに意味があるって本当?その謎を解決します!
愛犬家の皆様、こんにちは!
犬のつむじ(旋毛)ってどうしてあるか知っていますか?私もふとした時に疑問を感じていました。
つむじのことを深く知れたら、我が子のあんなことや、こんなこと、が分かるかもしれません。実際に私もほとんど知らないことだらけなので興味のある方は一緒に疑問を解決しましょう。
人間のつむじの役割は?
犬のつむじのことを書く前に、我々、人間のつむじの役割について説明しようと思います。
人にはいつからつむじがあると思いますか?
人間の毛は、お母さんのお腹の中にいる時に、頭からおしりの方に向かって生えていきます。体の成長とともに皮膚も伸びるのですが、その時の上の部分と下の部分の成長速度の違いで、初めはまっすぐに生えている毛も斜(なな)めになっていきます。
これは、皮膚表面よりも下にある真皮、つまり毛の根本部分の方が成長スピードが早いためです。まっすぐに生えていた髪の毛が、真皮の成長によって左右どちらかに引っ張られて、最終的に斜めになるのです。たとえば、真皮が右へと成長すれば毛先は左方向へ、真皮が左に成長すれば毛先は右方向へとなります。こうして斜めになった毛の流れは「毛流」と呼ばれ、基本的には一生変わりません。
この毛流がぶつかりあって作られる渦がつむじであり、毛渦(もうか)と言います。また、背中の真ん中みたいに2つの毛流がぶつかりあって線状になるときは流線と言います。
また、人間のつむじの数は、1つの人が約90%、2つの人が約7%、、3つ以上の人が約3%いるとされていますが、どうして数の違いが発生するのか原因はよく分かっていません。
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なんと犬にも「つむじ」があった
人の場合はさきほど説明したように、つむじが頭のてっぺん付近にあります。犬もつむじがあることによって毛流ができて、毛が放射線状に体をを覆うことができます。
ほぼ全身を毛に覆われている犬の場合は、つむじが1つではなく複数存在しています。その複数のつむじによって、犬は全身に毛を分散させることができているのです。
つむじと性格は関連してる?
どこかで聞いたような話ですが、「つむじが2つある人は天才肌」や「つむじが左巻き(反時計回り)の人は変わってる人」というようなことを聞いたことがある方はいらっしゃいませんか?
人間はともかく果たして、動物はつむじと性格に関係性があるのでしょうか?
なんと、牛や馬にもつむじが存在していて、個体識別の手がかりとして利用されることがあるそうです。
なかでも馬は、つむじの向きで性格が分かることもあるようです。
つむじの方向によって、方向転換をする際に右回りをするか左回りをするかが変わってくるそうです(つむじが右巻きだと方向転換する際に右回りをする)。
人間の場合も、つむじの向きと利き手には深い関係性があり、「右利きの人はつむじが右巻き」、「左利きの人はつむじが左巻き」に高確率でなっているそうです。
犬のつむじは、足やお尻は左右対称に100%外側向きだそうです。
また、犬にとって「胸のつむじ」が人の「頭」と同じ扱いとなり、一般的には、下記のように言われているそうです!
右巻き(時計回り) | 右利き:活発、元気 |
左巻き(反時計回り) | 左利き:慎重、落ち着いている |
海外の研究によると犬の90%以上は左巻き、つまり左利きのようです。性格診断するには、おしりのつむじではなく胸のつむじで判断するようです。しかし、上の表を参考にすると90%以上の犬が慎重で落ち着きがあるということになるので多少の疑問は残りますね。
少し話は逸れますが、シェルターにいる保護犬と通常の飼い犬で、右足のつむじの方向に違いがあったという調査結果があります。なんと飼い犬の場合は右足のつむじが左巻きだったのが多かったのに対し、シェルターの保護犬は右巻きが多かったという結果が出たのです。
悲しいことですが、飼い主の都合で保護施設に愛犬を預けるしかなくなったケースでは、犬に問題行動が見られることがあります。ただ、犬の問題行動といっても、治療を必要とするような緊急性のある問題から、飼い主が勝手に問題だと思い込んでいるだけのものまで様々です。よくある「吠え癖」も、番犬としての役割を求める飼い主さんであれば、問題にはなりません。
今回の調査結果から、つむじの方向が、問題行動を起こす可能性の有無を知る興味深い1つの方法になるということが分かりました。しかし一概につむじの方向で全てが決まるわけではありません。飼い主さんはそういった傾向もあるということを参考にしながら、普段から愛犬とのコミュニケーションを取ってみてください。
つむじが多い犬種はあるのか
特定の犬種でつむじが多い少ないということはないそうです。ただ、小型犬より大型犬のほうが体も大きく、毛も太いのでつむじを見つけやすいために、大型犬のほうがつむじが多いと感じる人も少なくないようです。
盲導犬に向いているつむじ
盲導犬の訓練所が、犬の適正を見るためどのような見極めをしているか気になりませんか?
実際に見極めるための項目はいくつかあって、たとえば...
・聞いたことのない音を聞いてもパニックにならないこと。
・夢中になっていることがあっても呼べば来ること。など、子犬の時の行動を見て判断しています。なおかつ、子犬の行動以外にも、身体的特徴で盲導犬に向いているかどうかがある程度判るといいます。
具体的には👇
右利きで、つむじが反時計回りであること。右利きか左利きかは、歩き出すときにどちらの足を先に出すかで見極められます。
ある大学の調査では、右利きで、つむじが反時計回りの犬が、結果的に盲導犬の適性試験に合格する確率が高いことが判っているそうです。
適正のある特徴としては、機転が利き、冷静で自信に満ちた犬だということです。
逆に、左利きのワンちゃんは、困難に直面した際に思いもよらない解決策を見出してくれるかもしれません...ということでした。
まとめ
私もこの記事を書くまで、犬のつむじなんて普段気にせずに過ごしてきました。つむじが色々な情報を持っている場合があると考えて、愛犬の健康管理に役立てていただければと思います。
犬にも感情あり心があります。犬は過去・現在・未来という時間の概念がありません。そのため、今、この時を全力で生きています。今を全力で生きている愛犬に幸せになってもらうため、言葉を話せない犬たちからの無言のSOSサインを捉えることができれば、愛犬との絆も深まるでしょう。「たかがつむじ、されどつむじ」ということですね。
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