犬に靴や靴下は必要?そのメリット・デメリットについて理学療法士が解説!

この記事はこんな方におすすめです!
・犬と暮らしている方
・犬の靴下に興味がある方
・足元のケアについて知りたい方
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犬に靴下は必要か?そのメリット・デメリット

皆さんこんにちは!最近はペットも大切な家族の一員という認識が広がり、自分の子供と同等の捉えかたをする飼い主さんが増えてきています。

それに伴いペットグッズも多様化し色々なメーカーから様々な商品が展開されていますよね。

その中で、今回ご紹介するのは犬用の靴下です。「えっ、犬に靴下?」と思われる方もいらっしゃるとい思いますがシチュエーションによってはメリットになることが多いです。

筆者は理学療法士という国家資格を持っており、簡単に言うと人間の動作の専門家です。

犬の動作や解剖学に対し理学療法士としての視点でお伝えできる部分も多いので、今回は犬が靴下を履くメリット・デメリットについてお話していこうと思います。

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犬に靴下を履かせるメリット

防寒対策になる

皆さんに質問です。「靴下を履く理由とは」と聞かれたらなんと答えますか?

皆さんはまず「防寒」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。人間も寒い日は靴下が欠かせません。犬が外に出ると地面、自宅では床、どちらも冬場は寒い部分に手足をつけなくてはいけません。手足の冷えから犬も体調不良になることがあるので、靴下を履いていれば手足の冷えを防ぐことができます。

特に寒さに弱い短毛犬種や足腰の筋力が低下しているシニア犬、病気や加齢で寝たきりの犬などは室内での使用もおすすめです。

室内では床に近いほど温度がが低くなりますので夏場はよいですが寒い冬場など、人より低い位置で寝ている時間が長い犬ほど体が芯から冷えてしまいやすいので部屋を暖めたり靴下を履かせることで体温が上昇し免疫力もつきます。

屋外で靴下を防寒対策として履く場面としては、地面が凍結しやすい寒冷地帯に住んでいる場合や雨や雪の日の使用が主だと思います。最近では犬を連れて雪山でトレッキングをしたり、キャンプをする方が増えているので凍傷などを予防するためにも靴下を上手に活用したいですね。

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肉球保護の役割がある

犬の肉球にはクッションの役割があり、足の関節の負担を軽減し歩行を助けています。しかし、犬は人間の靴の役割と同様に足全体を守れるわけではありません。例えば、夏場のアスファルトはかなりの高温になるため、その上を歩くと肉球に火傷をしたり、冬場に雪の上を長時間も歩けばしもやけになってしまうこともあります。

また、路上の小さな破片や小石などで肉球が傷ついたりすると炎症を引き起こす場合もあります。靴下を履けばこれらの怪我から肉球をしっかりと守ることができます。
また、愛犬が怪我をした際にも傷を保護し、愛犬が舐めて傷口の悪化を防ぐ事もできます。

犬の防熱対策

真夏は犬の熱中症だけでなく肉球の火傷も気をつけなくてはなりません。

地域によっては午前10時頃でもアスファルトの温度が50〜60度となりので、ワンちゃんの肉球への負担は大きくなります。

朝や夕方、夜の時間帯にお散歩に行ける方はワンちゃんの火傷はそこまで気にしなくていいと思いますが、飼い主さんの都合によってはアスファルトが熱い時間帯に行くこともあるでしょう。

その場合は是非、犬用の靴下を履かせることで愛犬の手足を火傷から守る効果が期待できます。

滑り止め・足腰の弱い犬

一方こちらは主に室内で靴下を履いた場合のメリットについてお話します。

特にシニア犬になると足腰の筋力が低下している場合が多いです。そのため、フローリングなどの滑りやすい床の上で踏ん張れないことがあります。

そうなると、床の上で転倒したり余計な負荷が足腰にかかって腰椎椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼、骨折などの怪我をしてしまいよいことがありません。

そんな時に滑り止めのついた犬用の靴下が役立ちます。また、老犬などの足腰サポート専用の靴下なども販売されているのでその子にあった靴下を選んであげましょう。

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犬用の靴下・デメリット

嫌がる子が多い

足は犬にとって重要で繊細な場所です。特に昔、狩猟犬だった犬種などは足を怪我してしまったら、狩りをしたり、危険を感じて逃げる事も出来なくなってしまいます。

ワンちゃんによっては足を触られる事を嫌がるので、靴下を履くことは違和感を感じる子が多いと思います。

犬が歩く時の情報は、すべて肉球から得ています。「触覚」、「圧覚」、「痛覚」、「温度覚」これらの感覚は、肉球から伝わってくる情報です。しかし靴下を履くと、肉球が地面に直接触れなくなるため、地面からの感覚情報が少なくなり犬は違和感を感じます。

犬にとって、今まで得ていた情報が分少なくなると不安にもなります。ただ、こちらも普段から慣れさせることで嫌がらず履いてくれる子が多いです。その際は、しつけと同様に報酬系を利用した方法で慣れさせてあげると良いでしょう。

サイズ選びが大変

人の足のサイズを測るのは簡単ですが、ワンちゃんの場合は嫌がったりして少し難しいかもしれません。

各靴下メーカーで若干の測り方の違いはありますが、一般的に犬の足の横幅が合えばサイズ的には大丈夫です。靴下が硬いゴム製だったりする場合は伸縮性が少ないので細かい足のサイズ測定が必要になるかもしれません。

犬も人と同様に間違ったサイズの靴下を履くと歩きずらくなったり、ストレスになってしまいますサイズが合っている靴下を履かせましょう。

犬との災害避難時に役立つ

そして重要なのが自然災害が起こった時です。昨今の地震などで被災し、愛犬と避難する際には道路上にガレキや割れたガラスの飛び散った道を歩かなくてはなりません。その際に怪我をして、傷口から破傷風になってしまう可能性もあります。

怪我予防には、しっかり作られた靴のほうが安全面は上ですが、ゴム製で防水性のある靴下も販売されています。

普段使いしなくても万が一のための防災グッズとして、一組持っておくと安心ですね。

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まとめ

まだ犬の靴下を持っていない方は一度、検討してみませんか?

ただ、愛犬に無理やり履かせる必要はありません。普段は靴下を履かなくても、災害時など非常用に履かせる訓練をしておくと万が一の時にスムーズです。

一方で否定派の方も、いらっしゃるかと思います。「過保護過ぎる」「自由を奪うようで可哀想」などのご意見もあることでしょう。

ですがこれは、ワンちゃんのお洋服が少しずつ世に出始めた頃にもあったような議論だと思いませんか?

あれから随分と時間が経ち、今では寒さに弱い犬にはお洋服を着せる事が一般化され、獣医からも推奨する声がたくさんあります。

理学療法士の視点からも犬用の靴下は、基本的にメリットの方が多いです。デメリットも紹介しましたが、犬はこれまで様々な環境に適応してきた動物です。靴下に慣れれば自然と犬の不安も解消されるはずです。

また、最初からスムーズに靴下を履かせることは難しいため、少しづつ慣れさせていきましょう。その際は、ご褒美をあげたり、遊んであげたりすると、愛犬は「靴下を履くと良いことがある」と思うようなります。

夏場の火傷対策、冬場の冷え、霜焼け対策や肉球が弱い子、シニア犬の子のはできるだけ履いてもらえるように、工夫をしてみましょう。

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