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犬のうんち放っておくと危険です!その「見分け方」とは?
動物は言葉を話せません。毎日する「ウンチ」を愛犬・愛猫の体調管理に役立てたいものです。あなたは愛犬や愛猫のウンチの量や見た目が大丈夫かどうか、どのようなウンチが「正解」なのか考えたことはありますか?
ペットのウンチをマジマジと観察するのは傍から見ると怪しく映るかもしれませんがペットの健康状態を把握するにはとても良い方法なのです。
ウンチの色
正常な色は茶色をベースにした濃淡(少し薄い色や焦げ茶色)や黄色っぽい、緑っぽいなどありますが、次のような色の場合は注意が必要です。
赤色。血便になれば飼い主さんも気づきやすいと思いますが、ウンチに赤い血や血の筋が見られる場合は下部腸管の出血を示している可能性があります。また、黒色の便は胃の出血を示している可能性があります。薄い黄土色や黄色がかった便は、肝臓、胆嚢または膵臓の問題を示している可能性がありますので注意が必要です。
ウンチの変化が1回見られても慌てる必要はありませんが、2回以上続く場合はそのウンチを袋に入れてかかりつけの動物病院でチェックしてもらいましょう。なお、普段与えているペットフードがウンチの色に影響を与えている可能性があります。その場合はウンチの色が多少変色していてもペットの様子に変わりなければ大丈夫でしょう。
ウンチの硬さ
カナダのペット業界では古くから犬のウンチの理想的な粘度を「トッツィロール」というお菓子に例えていました。(※トッツィロール:ココア味の細長く焦げ茶色のソフトキャンディー。やわらかいキャラメルのような食感でアメリカではロングセラーのお菓子です)下に画像載せますが、そう言われるとペットのウンチに似てますよね(笑)
話を戻しますが、健康なウンチは適度に固まって円柱状になることが理想であり、乾燥してパサパサしていたり、硬すぎたり、水分が多すぎたりする場合は、健康的なウンチとは言えません。また、落ちたウンチは、柔らかい粘土のような弾力があります。飼い主がテッシュなどで拾うとき掴んでも形が崩れず、地面にもほとんど汚れが付かない状態がよいとされています。
ペットによっては、柔らかい(水っぽい)ウンチになりやすい子や水分が不足していつも固いウンチになる子もいますが、その状態をペットの性質として許容するかどうかは、かかりつけの獣医師に相談が必要です。決して知識のない方が自己判断で放置しないようにしましょう。
ウンチの表面
繰り返しになりますが、健康なウンチは、落ちた面に残留物が付着せず、出たときの形をそのまま残してきれいに拾えるはずです。つまり、ウンチの表面は、ほとんど滑らかで綺麗な見た目をしています。
もし、ウンチに粘液状のコーティング、ゼリー状の付着物、または血液の付着がある場合は、ペットの胃や腸に問題がある可能性があります。
このような症状が1回だけでは緊急性は低いですが、排便ごとに何日も上記のような変化がある場合は、必ずかかりつけの動物病院を受診しましょう。
ウンチの中身
ウンチの中身を調べるのはちょっと抵抗があるかもしれません。
しかし、ペットのウンチを分解して内容物を観察すると、飼い主として知っておくべき情報を発見できることがあります。例えば
このようにウンチの中身にはたくさんの情報があります。しかし、素人ではなかなか分かりにくものなので疑問があれば獣医師に相談してみましょう。
動物病院に行くタイミング
上記で述べたようにウンチの形が崩れたり、軟便や下痢の症状が発生したら動物病院の受診を考えなくてはいけません。しかし、犬が下痢をする主な原因がある程度分かっていれば、どのくらいの緊急度なのかを冷静に判断できます。
環境が変わることで下痢をしてしまう
犬はもともとルーティン(普段通りの過ごし方)が好きな動物です。毎日同じ時間に朝起きていたり、決まった時間にご飯をあげていると、その時間になって急に吠えたり、ソワソワすることはないですか?犬は意外と繊細でちょっとの環境変化でストレスを感じると胃腸の働きが低下し、軟便や下痢になってしまうことがあります。
特に1歳くらいまでの子犬時代は、どれも初めての体験ばかりで未体験の事柄に遭遇するとお腹を壊してしまう、という子も少なくありません。こうしたことが原因の軟便や下痢は、経験値が重なっていく2歳頃になってくると慣れるため自然と収まる場合が多いです。
しかし成犬になっても、その子が不安に思うこと、例えば長時間のお留守番やペットホテルでのお泊まり、車での旅行、などが原因で軟便や下痢になることがあります。できる限り取り除いてあげるか、その環境に慣れることで改善される場合もあります。
このような原因の下痢は、不安が解消されると落ち着くことが多いです。また、気温の変化や季節性によるものもあります。軟便の程度や軽度の下痢であれば緊急度はそれほど高くなく、自宅で食事の量を調整し、水分補給をしっかりしてしばらく様子を見てみるのもひとつの判断となります。
実際、私の愛犬も季節の変わり目で便が柔らかくなったり下痢気味になることがありますが、動物病院を受診しても半日、絶食をして翌日から3割、5割、7割と徐々に量を増やしていくようにといわれました。そのため、下痢をしていても元気があり嘔吐などなければ1日、2日ほど様子をみても良いと思います。
食べたものが原因で下痢になってしまう
単純にご飯の「食べすぎ」は軟便や下痢になる主な原因のひとつです。心当たりがある場合は食事の量を少し減らしてみましょう。
普段のフードや特定の食材によって下痢を繰り返す場合には、食物不耐性やアレルギーの可能性があり、ペットに合っていないかもしれません。元気はあるが、慢性的に軟便が続いていたり皮膚のかゆみなどを伴ったりする場合は現在のフードを見直すと良いかもしれません。
軟便や下痢が3日以上続く場合は動物病院への受診をオススメします。土日や祝日など休みの日もあるので営業しているか確認し、なるべく早く受診して相談してみましょう。
一方、フードでないおもちゃ、ゴミなどを誤飲・誤食してしまって吐き気や下痢、便秘の症状があるときは緊急度が高いです。嘔吐を伴うことも多く、場合によっては手術が必要なのですぐ受診しましょう。
ウイルス・細菌が原因で下痢になってしまう
下痢の症状が出る主なウイルスがいくつかあり、パルボウイルス、コロナウイルス、犬ジステンパーウイルスなどがあります。免疫力の弱い子犬や、低下している高齢犬では重症化しやすいため、注意が必要です。ただ、これらのウイルスはワクチンで予防できますので、接種しておくと安心です。
次に、細菌が原因となる場合です。犬の下痢の原因となる主な細菌には、クロストリジウムやカンピロバクター、サルモネラ、大腸菌などがあります。これらの細菌は健康な犬の便にも含まれています。上で述べたような環境や食べ物の変化などをきっかけに、もともと自身の体内にいたこれらの細菌が急に増殖し、バランスが崩れると下痢を発症します。
環境の変化が原因で、一時的に腸内環境のバランスが崩れているようなら様子を見る判断もできますが、元気消失、下痢が頻回にある、血便が多いなどの様子が見られる場合は、重症化の可能性がありますので早めに動物病院を受診しましょう。便検査で細菌の種類に合わせた抗生剤などを処方してもらえます。
寄生虫が原因で下痢になってしまう
下痢の原因となる主な寄生虫には、「回虫」「鞭虫」や「マンソン裂頭条虫」、「ジアルジア」「コクシジウム」などがあります。これらの寄生虫は目で確認できることがあります!
寄生虫がいても割と元気な子も多く、それほど緊急性がない場合もありますが、寄生虫がいるとどんなフードを与えてもいまいちウンチが安定せず、軟便を繰り返すなど、寄生虫の種類にいると悪影響が多いです。
飼い主さんが目視で確認できた場合は早めに動物病院を受診しましょう。
内臓疾患が原因の場合
膵臓や、肝臓、胆嚢、腎臓のトラブル、消化管の腫瘍(良性・悪性)、子宮蓄膿症など多くの病気に関連して、下痢などの症状がでることがあります。食欲や元気消失を伴うことも多くあります。
いずれにしてもストレスや普段与えているご飯などに心当たりがなく、下痢や、嘔吐、元気・食欲の低下が見られる場合は、何かしらの病気が隠れている可能性があります。
特に何度も嘔吐している場合やぐったりしている場合には、緊急度が高いケースなので迷わず直ぐに動物病院を受診しましょう。
知って得する「腸」の役割
腸の健康を保つことには、多くのメリットがあります。
腸は体内にある臓器でありながら、皮膚や食道・気管と同じように外界と直接接しています。そのため、体内にウイルスや細菌など悪いものが侵入したとき、一番初めに異常を検知し、感染症を防ぐ役割があります。
同様に、腸が健康であるときは、有毒物質を体内に入れない、入ってしまってもすぐに免疫系を働かせて解毒する働きをします。この腸の解毒作用によって体や血液が浄化されることで、たとえば皮膚が健康になったり、毛ヅヤが良くなったりなど腸とは関係ない所にも良い影響を与えます。
さらに腸では、見た目や体の若々しさに関係するといわれる、酵素、ビタミン、ホルモン、抗酸化成分などを腸内細菌と協力して作り出しています。腸内を健康に保つことは、流行りのサプリを飲むことや、アンチエイジングにいそしむのと同じくらい、いい効果が期待できるのです。
最近では、人と同様に食物アレルギーやアトピー性皮膚炎など、ワンちゃんのアレルギーも注目されています。アレルギーは免疫力の低下+抵抗力が弱ると、発症しやすくなってしまいます。そしてこの免疫力に深く関わっているのも腸なのです。
腸は体の免疫の約70%に関与するという研究データもあり、アレルギーの軽減にも役立つという報告もあります。
腸内環境を整えることで、腸内細菌から短鎖脂肪酸(酪酸・酢酸・プロピオン酸など)を作り出すことで腸全体が活性化します。その結果、腸の蠕動運動が活発になり、便秘の改善にも役立つのです。
まとめ
ペットのウンチを観察することはとても重要です。
最初は「汚い」、「臭い」と気が引けるかもしれませんが、ペットのウンチの状態を普段から把握しているとちょっとした変化に気づいてあげられると思います。その変化が病気の早期発見にも繋がるかもしれませんので是非、気にしてあげてください!
日ごろから、その子にあったフードを選んであげることでペットの寿命を延ばすことは可能です。元気で長生きしてもらうためにウンチを有効活用してくださいね!
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